第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)中止にともなう代替大会が、岩手県から始まった。北奥地区予選の開幕戦は、水沢商が8-7で専大北上を振り切り、夏は3年ぶりの初戦突破を決めた。

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春夏5度の甲子園経験校・専大北上も、夏は4年連続初戦敗退となった。2回までに6失点。9回には工藤大陸内野手(3年)の代打2ランで1点差まで迫ったが及ばなかった。

粟野元斗主将(3年)は「支えてくれた方に恩返ししたかったので悔しい」。元プロの中尾孝義前監督から今冬に引き継いで復帰した及川将史監督(35)も「負けは監督の責任。選手は甲子園の目標を失っても頑張ってきたので褒めてあげたい」とたたえた。

▽専大北上・和多田凱捕手(2年=2年生バッテリーで序盤の失点に)「3年生を下級生で勝たせようと思っていたので悔しい。相手にフライを打たせようと思ったのに、甘く入ってしまった」