元阪神関本賢太郎氏(42)の長男で、プロ志望届を提出している履正社(大阪)の勇輔捕手(3年)が22日、大阪・豊中市内の同校で26日のドラフト会議を前に心境を語った。すっかり髪が伸びた18歳は「父からは『まあ、もう信じるだけじゃないんか』と。今は不安しかないですけど」と正直に語った。

父は96年ドラフト2位で天理からプロ入り。関本も高卒で同じ舞台に立つつもりだ。父が所属した阪神、憧れの捕手、小林のいる巨人から調査書が届いている。現在はフットワークを軽くするため内野ノックを受け、テレビのプロ野球中継を捕手目線で観戦し勉強中。「球団関係なくデーゲーム見て、ナイター見ています。スピードも全然違う。レベルの高い1球がずっと続いている」。父が19年、1272試合出場した世界のすごさを感じる日々だ。

巨人小林の二塁送球はシュート回転し、一番タッチしやすいベースの角へ届く。「まだまだレベルを上げないとマネできない」と話すが、プロに入ればその技にも挑戦するつもり。「捕手としてのこだわりがあるので、捕手でいきたい」。父と同じユニホームか、それとも別のユニホームか。運命のドラフトはもうすぐだ。【石橋隆雄】

◆関本勇輔(せきもと・ゆうすけ)2002年(平14)9月28日、兵庫県生まれ。夙川(しゅくがわ)小1年時に夙川少年野球で軟式野球を始め、投手、遊撃手。苦楽園中時代は兵庫西宮ボーイズで捕手。履正社では2年春からベンチ入りし、秋から正捕手。高校通算本塁打は甲子園交流試合まで20本で、引退後も実戦で放って「今は25本」。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。