智弁学園(奈良)が主砲前川右京外野手(3年)の一打で勝ち越した。

同点の6回に無死一、二塁の好機を築いたが2者が凡退。好ムードが消えかねないなかで打席を迎えた。フルカウントからの8球目外角球をとらえるとライナーで左前にクリーンヒット。貴重な適時打で再びリードした。

智弁学園は昨秋の近畿大会でも決勝で大阪桐蔭を撃破し、3月のセンバツでも勝利。立て続けに公式戦で3度戦うなかで、優位に立った。

前川は2回も中前打で先制点奪取の起点になっていた。プロのスカウトが大挙して視察するなか、複数安打とアピールした。