海星(長崎)が創成館に9-2で快勝し、19年以来3年ぶり19度目となる夏の甲子園出場を決めた。先発した宮原明弥(はるや)投手(3年)が自己最速の147キロをマークするなど、7回途中まで2失点で踏ん張った。その後を、準決勝の大崎戦で完投した向井恵理登投手(3年)が締めた。

宮原は3回2死二塁で、創成館の3番・古賀和希主将(3年)に対し、これまでの最速を1キロ上回る147キロを投げ込んだ。ボールにはなったが「乗せてはいけない相手、絶対抑えよう」の思いが表れた。古賀和を右飛に打ち取り、ナインを勇気づける投球だった。

加藤慶二監督(48)は「ウチの売りは2人のピッチャー。バッターを封じ込めるような守りの野球をしたい」と、甲子園での戦いを見据えていた。

◆海星 1892年(明25)に男子校として創立された私立校。2006年から男女共学。生徒数は799人(女子247人)。野球部は1915年(大4)に創部で部員は79人。甲子園出場は春5度、夏は19度目。最高成績は76年夏の4強。主なOBに阪神江越大賀、阪神2軍監督の平田勝男、元ヤクルトの酒井圭一ら。長崎市東山手町5の3。武川真一郎校長。