日本ハム大谷翔平投手(20)の奮闘も勝利には結びつかなかった。ロッテ4回戦で「3番DH」で先発した。1回に10打席ぶりの安打となる中前打、6回1死三塁の好機では均衡を破る先制犠飛を放ち3打数1安打1打点。3勝目を挙げてから中1日で野手として力を発揮したが、チームは2試合連続の3安打にとどまり逆転負け。連勝時の打線の勢いにかげりが見え始めた。
午後8時27分。監督室にはすでに、主がいた。わずか3安打での完敗。皮肉にも試合時間短縮に寄与する淡泊な攻撃を、栗山監督は脳裏で反すうしていた。「相手(投手)が良かったからって、点を取らないとどうしようもなんない。点を取らないと、なかなか投手を楽にさせられない。こういう試合をして申し訳ない」。午後9時21分。たっぷりと時間をかけて会見に臨んだが、表情は険しいままだった。
攻撃的な布陣を敷いた。大谷を今季初めて、登板から「中1日」で野手起用。ケガで陽岱鋼を欠くものの、大谷、中田、ハーミッダと強打者がクリーンアップに並んだ。試合が固まっていた6回、西川の中越え三塁打から1死三塁の好機をつくると、先制の中犠飛を放ったのは大谷だ。「最悪、外野フライを、とは思っていました」。1回にも中前打で3打数1安打1打点。本拠地・札幌ドームでの今季初めての野手出場で存在感は示したが「もっと出塁して好機をつくれればよかった。(ロッテ石川は)真っすぐも強く、いい投球だった。今日に関しては(球種を)張ってても打てない。失投も少なく、(攻略は)難しかったです」と脱帽した。
チームは最近3試合でわずか4得点のみ。開幕当初から打線を引っ張ったハーミッダ、レアードの両外国人が、同3試合を9打数1安打、11打数1安打と下降線をたどっている。指揮官は「公式戦を重ねると、相手もいろいろわかってくる」。得意コース、球種、待ち方…。各チームとの対戦が一回りし、両助っ人が対応に迫られる時期がやってきている。
それでも2位ロッテに2ゲーム差をつけ、首位にいることは変わらない。同監督は「とにかく連敗だけは避けていきたい。明日(15日)しっかりとした野球がしたい」。午後9時43分。次戦へ頭を切り替え、戦いの場を離れた。【本間翼】



