横浜の夜空に降り続けていた雨が上がった。もがき苦しんでいたDeNAが阪神に競り勝ち、連敗を7で止めた。中畑清監督(61)は「いやー、勝つって大変だなと。勝ったね。勝ったんだね」。安堵(あんど)感をにじませながら、しみじみと11日ぶりの勝利の味をかみしめた。
打線の二枚腰で連敗脱出をたぐり寄せた。1点を追う6回。先頭石川が相手エースのメッセンジャーに襲いかかるような中前打で反撃のきっかけをつくった。さらに1死一塁から梶谷が右前打でランエンドヒットを決め、1死一、三塁に好機を拡大。2死とされながらもロペスがしぶとく仕事した。外角へのカーブに腕をいっぱいに伸ばし三塁線を破る逆転タイムリー。荒波にも2号3ランが飛び出し、一挙5得点の猛攻で勝負を決めた。
連敗中のチームに光を与えたのは主砲だった。1回に2死三塁から4番筒香嘉智外野手(23)が右翼席に突き刺す、先制5号2ランで先陣をきった。連敗中はいずれも先制を許しており、先制したのは実に10戦ぶり。さらに、先制した試合は、この日を含め7勝1敗と大きく勝ち越している。先制パンチとなった1発が試合の行方を案じていた。
試合開始から雨が降り続いたが粘りと集中力で相手を上回った。中畑監督は「ゲームセットまで怖さは常に持っていた。今日、勝ったことで方向転換ができる。5割から貯金、次の頭をとれば一気に変わってくる」と、明日24日からの逆襲を宣言した。やまない雨はない。横浜スタジアム上空の風向きが、やっと変わってきた。【為田聡史】



