ヤクルトのルーキー風張蓮(かざはり・れん)は苦いデビューとなった。1回1死後、2番菊池への初球スライダーがすっぽ抜けて頭部を直撃。わずか8球で降板となった。「大きめに抜けてしまった。先頭打者にはいい感じで投げられていたので1球のミス。今後修正していきたい」。2軍デビューの3月29日、日本ハム戦でも危険球退場をしており、1軍の初戦でも悪夢が起きてしまった。

 真中監督は「先は長いので気にせず前を向いてやってほしい」と話したが、当初の予定通り4日に登録を抹消し2軍で再調整となる。高津投手コーチは「1球抜けただけ。四球を出す感じではないし、またチャンスはある」と再起に期待した。

 ▼ヤクルトの新人風張が危険球退場。プロ初登板で危険球退場になったのは05年9月1日阪神戦の小林正人(中日=3年目)10年4月18日広島戦の矢地健人(中日=新人)に次いで3人目。小林と矢地はリリーフで、初登板初先発では風張が初めて。デビュー戦の対戦打者2人目は小林の7人目、矢地の3人目より少なかった。