両校に優勝のかかる東京6大学リーグの早慶戦が今日30日に幕を開ける。連勝でプレーオフに持ち込める慶大は29日、横浜市内の同校グラウンドで最終調整を行い、ドラフト候補の「ヨシノブ2世」こと谷田成吾外野手(4年=慶応)がフリー打撃で快音を響かせた。今春は1本塁打、1割7分6厘と本来の姿になかったが「勝負できる状態になりました」と笑顔で手応えを語った。

 3季連続で早慶戦に優勝が持ち越され、昨春は自身の決勝ソロで34回目の優勝を決めた。「早慶戦はいいイメージ。とにかく1戦目。勝利につながる一打を打ちたいです」とリーグ最多の通算10本塁打を放つスラッガーが決戦で目覚める。新監督対決でも注目される一戦に、元近鉄で前JX-ENEOS監督の大久保秀昭監督(45)は「谷田には打ってほしい。あとは、4投手でどう(強打の)早稲田に対するか」と見据えた。