日本ハムが西武に大敗を喫し、ゲーム差なしの3位に転落した。先発のルーキー有原航平投手(22)はプロ入りワーストタイの6失点で5回降板。チームは計4本塁打を浴びるなど今季ワーストの19被安打で、ワーストタイの12失点。2位争いの直接対決で力負けし、勝率の差で5月20日以来の3位に沈んだ。
抜け殻になった。3位へ転落した。栗山監督はほぼ無表情で、西武の猛打ショーを、目に焼き付けた。今季ワーストの被安打19。先発の有原、配置転換した中継ぎの斎藤、新外国人ライブリー。期待の3投手で耳をふさぎたい快音の嵐だった。「誰が悪いとかではない。でも言い訳はできない。次に生かしてくれると信じている」。選手への揺らがぬ思いを貫くのが精いっぱいの完敗を喫した。
背信だった。ルーキー右腕が、撃沈した。満を持して登板間隔十分、中9日でのマウンド。1回に先頭の秋山に三塁打、続く栗山に中犠飛を許した。わずか5球で先制点を献上した。2回にも下位打線にピンチを招き、鬼崎に中犠飛。ジャブを浴び、極めつきは3回だった。味方打線が1点を返した直後、反撃ムードが一瞬で消えた。ワンサイドゲームへ転じる分岐点になった。
先頭の秋山に左中間ソロ。メヒアにはバックスクリーン場外まで運ばれる超特大2ランを喫した。要所で5安打を集中されて一挙4失点。プロワーストタイ6失点で5回KO。前回16日阪神戦も4回もたず5失点降板。勝てば交流戦勝率1位だった。2戦連続で重要な大一番を託されたが、乱れた。「初回から簡単に点を取られてしまったことが反省点。最後まで試合を作れず悔しい」と嘆いた。
Aクラスでせめぎ合うソフトバンクと西武に、交流戦明けから4連敗。失意の指揮官は選手らの心情を重ねた。1失策に記録に表れない守備の判断ミスも、大敗に拍車をかけた。帰りのバスへの乗り際に、珍しく荒々しい口調で本音を吐いた。「そりゃ、悔しいだろ」。有原の好転策も含め「ボールは悪くないから、いろいろ考える」と打開策を模索する、我慢の初夏は続く。【高山通史】



