ロッテは3番手のイ・デウンがつかまり、2連敗となった。1-1の同点で迎えた8回。先頭からいきなり2連打を許すと、捕手田村の二塁けん制悪送球やクルーズのファンブルも絡み、1死満塁のピンチを招いた。ここから左翼線二塁打、中犠飛、内野安打と立て続けに4点を失い、一気に敗戦ムードに。残り21試合で3位西武との差は2・5ゲームに開いた。伊東勤監督(53)は「みんな気持ちが切れるのが早い。エラーは準備不足。今は見せるプレーなんていらない。堅実なプレーでいいのに」と嘆いた。

 ただ明るい材料もあった。7月14日のオリックス戦で左手首を骨折し、約2カ月間離脱していた今江敏晃内野手(32)が戦線復帰。6番三塁で先発出場し、2回1死一塁の第1打席で左前打をマークした。8回無死一、三塁の守備でもゴロに飛びつき、機敏な本塁返球で追加点を阻止。今江は「1イニングで1試合分くらい疲れました(笑い)。感覚は悪くなかった。しっかり反省して明日打ちたい」と引き締めた。【鎌田良美】