今季限りで引退を表明している西武西口文也投手(43)が、試合後の引退セレモニーで、ファンに惜しまれながら別れを告げた。

 この日は5回2死走者なしから登板し、ロッテ井口に四球を与え無念の降板となった。が、現役最後の勇姿に大歓声が送られていた。

 最後のマウンドでアウトを取ることができなかったものの、常勝レオ軍団を支えた右腕は、全盛期のクレバーな投球同様、引退スピーチでは四球を逆手に取った。

「ノーヒットノーラン未遂2回、完全試合未遂1回、そして今日のファアボール…と皆さんの期待を裏切ることもたくさんありましたが、ファンの声援には勇気と力をもらいました」とユーモアを交えながら、スタンドを沸かせた。

 そして「一緒に戦ってくれた仲間との時間、忘れません。一緒に戦ってきた時間、一生忘れません。残り2試合。CSに行きましょう。僕もいきたいです」。涙はなかった。プロ通算182勝、背番号13は“西口らしく”シーズンを戦っているチームへの気遣いを見せた。