故郷に恩返しだ。日本ハムに新加入する米野智人捕手兼任2軍バッテリーコーチ補佐(33)が15日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で入団会見に臨んだ。札幌市出身で、地元での活躍に意欲満々。会見に同席した栗山監督からも勝負強さを生かした「代打の神様」としても期待された。推定年俸1000万円で地元北海道から再出発。プロ16年の豊富な経験値を生かして2軍では若手の指導、1軍では覇権奪回の戦力となる。
北海道のために全精力を注ぎ込む。2軍バッテリーコーチ補佐を兼任する難役も、米野は快く受け入れた。「やっぱり、地元のチームなので。きっと北海道の皆さんも喜んでくれるかなと」。コーチ兼任となる不安もあったが、北の大地が新たな野球人生を歩む後押しとなった。両親は現在も札幌市在住で北区に喫茶店「珈琲倶楽部イニング」を営む。高校野球の強豪、北照から99年ドラフト3位でヤクルトへ入団。以来離れていた故郷のチームでの再出発を決めた。
豊富な経験値が、若いチームの新たなアクセントになる。西武時代の12年に打力を買われて外野手転向。2年前からは一、三塁の守備に就くこともあった。さまざまな角度から配球などを見つめ直した。「こういう配球はいいなぁとか、いろいろ見えてきた」という。広がった野球観を携え、日本ハムでは再び捕手登録。「今年、2軍の試合で何試合か(捕手で)出させてもらった。もう1度、キャッチャーに挑戦したい気持ちが芽生えていた」と、意欲的だ。
会見に同席した栗山監督は、多彩な経歴から生まれる勝負勘に期待する。「バッターとして、すごく期待している。二岡、稲葉が引退してから本当の意味での代打勝負が出来なくなっている」。守備でのユーティリティーさだけでなく、打撃でも大きな戦力。背番号は70に決定した。「1軍で活躍する姿を(地元の)ファンに見せたい」。プロ野球人生の岐路で手を差し伸べてくれた地元球団のために献身する。【木下大輔】



