横浜愛を胸に敵地で戦う。DeNAが来季のビジターユニホームを一新することが19日、分かった。色はベイスターズブルーを用いた青ベースを継続するが、デザインを大幅に変更。胸文字は今までの「DeNA」ではなく「YOKOHAMA」を採用する。同様のデザインは11年以来で、DeNAの球団買収後は初の試み。来年2月の宜野湾キャンプ前に、お披露目会を開催し、正式発表される。

 球団方針がストレートに表現されたモデルチェンジだ。今オフ、神奈川県内の小学校、幼稚園などに通う子どもたち全員を対象に72万個のベイスターズキャップを贈呈。地域密着を掲げる中で地域への還元策も推し進めてきた。池田球団社長は「地元横浜の人に愛され、応援される球団にしていく」と常々話す。球団創設5周年の節目を迎える来季は「YOKOHAMA」の街とファンの思いを胸に、戦う姿勢がユニホームにも込められている。

 敵地だけではない。本拠地・横浜スタジアムの株式公開買い付け(TOB)は順調に進んでおり、株式全体の過半数を取得し、来季は球場と球団の一体経営が実現する見通しが立った。同社長は「お客さん、ファンの皆さんに楽しんでもらえる空間を作り上げていきたい。それが一番の目的」とベースボールパーク構想を急ピッチで進めていく。地域の力を集結し、DeNAが横浜を熱くする。

 ◆DeNAのユニホーム ビジターの胸に大きく「YOKOHAMA」のロゴが入るのは11年以来。ただし、13年にビジターで着用したサードユニホームには「DeNA」と同じ大きさで入っていた。