山田ロードを歩む。4年目を迎えた阪神北條史也内野手(21)が11日、愛媛・松山市内の坊っちゃんスタジアムで自主トレを公開した。昨季トリプルスリーを達成したヤクルト山田哲人(23)らツバメ軍団と志願して「呉越同舟トレ」を敢行。遊撃から二塁手へと転向してチャンスをつかんだ山田のように内野の複数ポジションで試合出場を目指す。

 ヤクルト山田の歩んできた道に、ブレークのヒントが隠されていた。野球を愛した文化人とのつながりが深い球場で、北條が語気を強めた。

 北條 そんなに(遊撃に)こだわりはない。出られたら(どこでも)というのはある。まずは守備がうまくならないと試合に出られない。どこでも守れるようにしたい。

 来季こそはどうしても試合に出たい。いや、絶対に出る。過去3年間で1軍わずか1打席。手本になるのが、自主トレに迎え入れてくれた山田だった。山田は履正社時代は遊撃手だったが、入団した当時のヤクルト内野陣はセカンド田中浩康、サード宮本慎也(日刊スポーツ評論家)、そして遊撃には川端が台頭していた。結局、チーム事情で二塁に落ち着いたが、出場数を一気に増加。その後の活躍は言うまでもない。もちろん、北條にとって主戦場は遊撃。だが、チャンスが増えるなら二塁も三塁も守る覚悟だ。

 指揮官の考えにも重なる。金本監督が今月7日に日刊スポーツに来社した際に「(鳥谷が守る)遊撃という守備位置に問題はあるけど打てるならセカンド、あるいはサードで使うという手はありますよ」と発言。北條の非凡な打撃を生かすために、さまざまな思いを巡らせている。もちろん、その思いに応える。

 北條 僕は(1軍で)1打席しか立ってない。まずは目の前のこと。オープン戦で結果出して、1軍を目指すことが大事。

 この日は午前10時から練習がスタートし、シャトルラン、ノック、打撃練習などみっちり5時間も練習した。前日10日から始まった合同自主トレは約1週間の予定。トリプルスリー男のエキスを吸収し、4年目の飛躍につなげる。【桝井聡】