持ってる男のど根性打じゃ~。広島野間峻祥外野手(23)がサヨナラ適時打を放った。どん詰まりで格好良くはないが、根性で運んだ。10日のヤクルト戦(マツダスタジアム)では三塁走者で浅めのフライでタッチアップせず、懲罰交代を食らっていた。直球を見逃し、自身は反省ばかりの試合も結果は2安打。右翼争い生き残りに必死だ。
外角に沈むシンカーに、バットの先から鈍い音が響いた。野間はバットを捨て、死に物狂いで一塁に走りだした。ボテボテの打球は二塁手のグラブをかすめ、中前へ。同点の9回2死満塁。持ってる男がど根性打でサヨナラを決めた。チームはオープン戦仕様の控えめな喜び。必死だった野間も違わず、口から出たのは反省の弁ばかりだった。
野間 あの打席で自分の課題がはっきり出た。後手後手になってしまった。結果を出すしかないので、結果はいいですが…。
初球の真ん中の直球を見逃した。2球目は外に沈んでいくシンカーに手を出してファウル。2球で追い込まれ、防戦一方に。負けるもんかと5球目に食らいついて根性の安打だった。「完全にたまたまです」と笑顔は1度も出なかったが、8回の第3打席には高いバウンドの二塁内野安打を放った。結果として2度、Hランプを点灯させた。
2日前のミスは忘れもしない。10日のヤクルト戦(マツダスタジアム)の3回。三塁走者で浅めのフライでタッチアップせず、懲罰交代を食らっていた。「代えられて当たり前」。河田外野手走塁コーチからも突き放された。前日11日は教育リーグ・ソフトバンク戦(由宇)にも出場していた。不細工でも結果で必死にアピールした。
3月25日の開幕戦DeNA戦(マツダスタジアム)へ向けての前哨戦。がむしゃらなサヨナラ打で飾り、緒方監督は「ミスをして、気持ちを出してなんとか取り返そうとやっている。不細工な安打だけど、チームの勝ちの一打になったことは評価する」。代打を送らず4打席のチャンスを与え、野間もそれに姿勢と結果で応えた。候補者がずらりと並ぶ右翼争い。必死に食らいつき、歯を食いしばる。【池本泰尚】



