夏だ、甲子園だ、筒香の季節だ。DeNA筒香嘉智外野手(25)が、同点の7回無死から、2試合連続となる決勝の15号ソロを放った。聖地甲子園での本塁打は今季2本目。先発の今永昇太投手(23)は7回2安打8奪三振で無失点に抑え、無四球でチームトップの7勝目をマークした。投打の軸が活躍し2位阪神に快勝。阪神と同率ながら、開幕2戦目の4月1日以来となる2位に浮上した。

 甲子園を黄色に染めた4万6639人が静まり返った。7回無死、筒香が初球、真ん中高めに入った141キロの失投を逃さない。右翼から左翼へ、甲子園特有の浜風が強く吹く中、逆風をものともしない打球がグンと伸びる。「当たりは、自分の中ではいい当たりでした」と、虎党の悲鳴が響く右翼席にたたき込んだ。

 勝てば4月1日以来の2位浮上となる一戦は、序盤から今永と阪神岩貞の投げ合いが続いた。6回まで両チーム無得点の中、主砲の一振りで試合を決めた。23日の巨人戦でのサヨナラ本塁打に続く、ストロングスタイルでの勝利に、ラミレス監督は「本当に1本のホームランで試合が決まった。筒香が打席に立つと、何かしてくれると思っている」とご満悦だった。