レジェンドたちのプレーから、栄光の巨人軍の強さを学ぶ。巨人の宮崎キャンプ60年記念「ジャイアンツVSホークスOB戦」(来年2月10日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)の記者会見が22日、都内で行われ、両チームの出場予定選手が発表された。試合当日、巨人は同地で春季キャンプ中。柴田勲OB会会長(73)は「高橋監督は、その日は練習を休むと言っていました。選手に見せると」と、現役選手の生観戦プランを明かした。

 長嶋総監督に金田氏、王氏…巨人ファンなら垂ぜんものの顔ぶれがそろうも、今の現役勢は40歳未満。OBの現役時代を知らない可能性が高い。かつての軽快なプレーを披露、ともいかないだろうが、柴田会長が「勝って『さすが巨人』と言われるように」と言うように、勝負への真剣度と勝利への執着心は不変だ。「こういう人たちが今まで巨人軍を支えてくれたんだなという姿をぜひ見ていただいて、また強い巨人を作っていただきたい。伝統ある巨人軍に今の若手がしてくれる形になれば」と望んだ。

 この日の出場選手に名前はなかったが高橋監督は途中出場の可能性があり、松井秀喜氏とは交渉中。柴田会長は「松井はぜひ出てほしい。旬の若手がOB戦で頑張ってくれるのは一番ありがたい。こうやって書いてくれれば『出なきゃいけないかな』と思うかも分からないのでよろしくお願いします」と熱望した。「強い巨人が見たい。弱い巨人は見たくない」。来季、11年ぶりのBクラスからの雪辱を期す現役勢に、先輩たちが球界の盟主たるゆえんを体現する。【浜本卓也】