ソフトバンク柳田が、阪神糸井の36歳の肉体に驚きの声を上げた。この日、グアム自主トレから帰国し、ともに練習していた糸井について「また体が大きくなっていましたよ。同じ人間とは思えません。ちょっと半端じゃないですね」と興奮気味に身ぶり手ぶりを交えて証言した。糸井の理想とする「スーパーサイヤ人」に、またひとつ近づいたようだ。

 グアムでは昨年に引き続き、元ソフトバンク松中信彦氏らを指導したトータル・ワークアウト社の下山英明トレーナーが同行した。朝食に卵の白身8個分を食べ、タンパク質を摂取するなど、徹底した食事管理と、下半身中心の筋力トレーニングで肉体作りした。

 糸井は昨季、キャンプイン目前の1月下旬に「右膝関節炎」を発症。キャンプを別メニュー調整でスタートさせたが、今季はここまで順調な調整ぶり。真っ赤に日焼けした顔の柳田も「いい練習ができました。天気もめっちゃ良かった」と順調そう。ここ2年はシーズン序盤に、勝負を避けられリズムを崩して苦しんだが、モットーの「穏やかな心」で克服する。グアムで切磋琢磨(せっさたくま)した2人が、それぞれの球団で開幕ダッシュを狙う。