ロッテ田村龍弘捕手(23)が、2月1日からの石垣島キャンプで“投手全員面接”を実施する。29日、自主トレに訪れた本拠地ZOZOマリンで「ロッテは毎年、先発が良いと言われながら結果を残せていない。投手だけじゃなく、捕手にも責任がある。今年はコミュニケーションをしっかりとって。そこを大事にやっていきたい」と話した。

 昨季限りで伊東前監督が退任。井口監督にはチーム力向上のため、良い意味での“脱伊東”が求められる。リードの刷新もその一環。田村は「この5年間、伊東さんが監督だった時にやってきたことを1回ゼロにしようと言われています」という。

 前監督時代は打者が嫌がる内角を突いたり“捕手目線”のリード。投手の良さが消えてしまうデメリットもあった。「投手にとって何が投げやすいか、どのコースが腕が振れるか、どの変化球が一番自信があるか。もう1回全員に聞いてやっていかないと。投げたいと思う球を投げさせるのが1番。そこを第一に考えてやりたい」。全員面接で投手陣の思考を頭にたたき込む。

 ロッテ残留を決めた涌井や新外国人らも分け隔てなく、時には食事をともにしながら腹を割って話すつもりだ。「(大リーグは)涌(井)さんの夢なんで複雑ですけど、僕は涌さんが残留してくれてうれしい。いると全然違いますし。やりますよ今年は。僕が(勝たせます)」と昨年5勝に終わったエースの復活にも自信を見せた。【千葉修宏】