ロッテの新人2人、ドラフト2位藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)とドラフト4位菅野剛士外野手(24=日立製作所)が、そろって開幕でスタメン出場することが確実になった。

 中日戦に「2番遊撃」で先発した藤岡裕は「今までテレビで見ていた選手。まさか対戦できると思っていなかったので緊張しました」という中日松坂から2安打。

 第1打席は球種の多さに戸惑い、自分のスイングができなかったが、第2打席は中堅右への打球で一気に二塁に到達し、第3打席は内角のカットボールを右前へ運んだ。「第2打席以降は割り切っていくしかないと思ったんで。追い込まれてからしっかりセンターに強く振れて良かった。3打席目はカットボール。うまく拾えた」と話した。

 2軍の試合で調整して開幕に臨む藤岡裕は「ルーキーらしく積極的に失敗を恐れずにやっていきたい」と意気込んだ。

 また中日戦に「6番左翼」で出場した菅野も、吉見と伊藤準から1安打ずつ。「オープン戦を通じていろんな投手と対戦できたので、その経験をシーズンに生かしていきたい。プロの投手はみんな決め球を持っていて、それを使って攻めてくる。でもその中でも本当に手も足も出なかったということはなかった。監督が決めることですが開幕スタメンで行くとなれば全力でプレーしたい」と話した。

 2人が同時に開幕先発出場となれば史上4度目の快挙。前身の毎日が創設年の1950年に新人5人を開幕スタメンで起用したことはあるが、それ以降は複数新人が1試合目から先発した例は少なく、65年の井石礼司(右翼)&山崎裕之(遊撃)、97年の小坂誠(遊撃)&清水将海(捕手)しかない。