日本ハムの新球場構想で、球団は26日、候補地を北海道北広島市の「きたひろしま総合運動公園」予定地に決定した。同日に都内で開かれた親会社の日本ハム本社の臨時取締役会で新球場の基本設計および事業としての実現可能性の検証など、建設に向けた具体的な取り組みを進めることが決議された。

 午後には球団関係者が、同市と「道立真駒内公園」を候補地として提案していた札幌市を訪問し、それぞれ報告。北広島市役所では午後5時10分に館内放送で、新球場建設候補地に決定した旨が放送されると、職員から拍手が起きた。同市役所を訪問した球団の前沢賢取締役事業統轄本部長は今後へ向けて「身を引き締めて、進めていかないといけない」と、話した。

 また、同日付で球団と日本ハム本社、電通の3社が出資した新会社、株式会社「北海道ボールパーク」(本社・札幌市、代表取締役社長・福田要)を設立した。

 北広島市は札幌市に隣接し、新千歳空港との間に位置する。建設候補地となった「きたひろしま総合運動公園」はJR北広島駅から約1・5キロの距離にあり、市は球場以外の施設も有するボールパーク構想を提案し、誘致を進めてきた。新球場は2023年の開場を目指す。