巨人小林誠司捕手が今季1号をグランドスラムで飾った。3点差を追う3回、2点を返し、なおも2死満塁でヤクルト石川のチェンジアップを捉え、左翼席に運んだ。

 昨年まで2年連続規定打席到達者で打率最下位だったが、値千金の1発にスタンドも大盛り上がりだった。プロ通算11本目で満塁弾は初めて。1年目のオープン戦で放って以来。「たまたまです。風もあったんで、たまたまです」。3、4打席目も安打を重ね、四球と合わせて全4打席で出塁。打率は規定打席には達していないが、6割6分7厘にまで上昇させた。

 だが、持ち場の守備では反省した。先発田口が2回1/3を6失点でKO。中継ぎ陣も打たれ、16安打8四球で15失点。田口を導けず「打たれていたけど、攻めるところは攻めて、慎重にいくところは慎重にいければよかった。最初から攻める気持ちを示せなかった。攻める気持ちを示してあげれば良かった」と話した。