5日に肺がんのため死去したヤクルト元スカウト部長で静岡高野球部コーチの小田義人(おだ・よしと)氏(享年71)の通夜が8日、静岡市葵区の妙像寺でしめやかに営まれた。

 遺影は、静岡のユニホームを着た写真が使われ、祭壇には、練習で愛用したジャンパーなどが飾られた。

 参列者は静岡OB、球界関係者ら約300人。静岡OBで城南静岡の船川誠監督(68)、静岡OBで小田氏が近鉄スカウト時代に指名に関わった元近鉄の赤堀元之氏(48=ヤクルト2軍投手コーチ)も参列した。赤堀氏は「僕をプロの世界に引き抜いてくれた方で、本当に感謝しています。いろいろ教えていただきました」と故人をしのんだ。

 静岡の栗林俊輔監督(45)と3年部員は、通夜が始まる2時間前に訪れ、小田氏が使っていたノックバットを棺の上に備えた。

 葬儀は9日午後0時30分から、同じく妙像寺で営まれる。