ソフトバンク大竹耕太郎投手が涙のCSから復活した。5点を追う6回に、2番手として日本シリーズデビュー。2回を1安打無失点と好投した。「緊張せずに、普段通り、余裕を持って投げられました」とひょうひょうと話した。

19日の西武とのCSファイナルS第3戦。大差でリードしている展開で救援したが、外崎に2ランを打たれ1回0/3を2失点でマウンドを降りた。「自分の投げたい投げ方ができなかった」と、ベンチでは悔し涙があふれた。

CS後はみやざきフェニックス・リーグで調整登板。「もう1度、基本に立ち返った」と冷静にフォームを見つめなおし、自信を取り戻した。「納得のいくフォームでいられたら、落ち着いていられる。フォームを保つための引き出しを増やしていけたら、と思います」。だからこそ、大舞台でも緊張することなく投球できた。

あの涙から、たった10日で強くなった。「今日はシーズン中と変わらない感じでした。ヤフオクドームだったらもっと投げやすいと思う。3試合、楽しみですね」。成長を続ける育成出身ルーキーが福岡でも躍動する。