ヤクルトからドラフト6位で指名された日本文理・鈴木裕太投手(18)が10日、愛媛・松山で行われているヤクルトの秋季キャンプを見学に訪れた。プロのキャンプを間近で見るのは初めて。「技術面、練習内容が高校と違ってすごい」と、参加した他の指名6選手と熱視線を送った。

ブルペンでは積極的に動き、プロのレベルの高さを知った。捕手後方でネット越しに直立したまま投球を観察。今季6勝の原の投球を凝視し「ブルペンで後ろから見た時に球のキレ、スピードがすごいなと思った。制球も全てにおいて全然違う」と1軍ローテーション投手の力を肌で感じた。

プロの厳しさも知った。若手中心の投手陣がふらふらになるほど走り込む姿を、スタンドから目と心に焼き付けた。「量が多い。細かな運動とか高校ではしていなかったので(プロに)入る前に見ることができたので良かった」と、厳しい鍛錬の必要性を痛感した。

今日11日の紅白戦を見学し、新潟に戻る予定。「生活とか練習内容とか、これから新潟で、近いメニューを取り入れてやっていければ」。プロ生活で好スタートを切るべく、多くの収穫を手にして故郷に帰る。【浜本卓也】