球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが15日、都内の野球殿堂博物館で発表された。

エキスパート部門では元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(80)が選出。98年に指揮官に就任すると1年目にチームを38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いた。00年まで務め、いずれもAクラス。また投手コーチも複数球団で務め、卓越した指導で知られる。中日での現役時は「権藤、権藤、雨、権藤」と評される連投ぶりで入団から2年連続30勝以上を挙げ、最多勝のタイトルを続けて受賞した。

佐々木主浩氏(98年の横浜優勝メンバー=日刊スポーツ評論家)「権藤さん自身がケガで大変な思いをしてきたから、投手のことを本当に大事に考えてくれる、素晴らしい指導者だった。ここ何年も候補だったので、毎年権藤さんと『(殿堂に)入ったらいいなぁ。今年こそでしょ』という話をしていた。今年やっと入って本当にうれしい」