じっくりと相棒を見極めます。阪神近本光司外野手(24=大阪ガス)が30日、沖縄・宜野座キャンプに9種類のバットを持ち込んでいることを明かした。

「同じメープルでも、質が違うと全然打感も変わってくる。そこは好みなので、どれが(自分に)合うかですね」

長さは85センチで統一しており、最重量が950グラムのバット。そこから20グラムずつ減らして930グラムが2種類、910グラムを2種類、890グラムも2種類を用意。材質も異なっている。練習用の800グラムのバットと短尺バットも加え、計9種類を用意した。「社会人のときは(試合用バットが)895グラムでした。5グラム違うだけで(感覚が)全然変わってくる。自分が好きなのは硬いバット。(インパクトしたときに)高い音がします」。

繊細な感覚の持ち主で、試行錯誤の末にプロで勝負するバットを決める。「バットを決めるのは実戦が入ってきてからですね。練習と試合は違うので、打ってみて実際にどうかを試してみたい。自分が『これだ』というものを探したい」。この日はシートノックで左翼の位置にも就いた。「貪欲に、求められたところで出られるようにしたい」とキャンプインを目前に決意を明かした。【真柴健】