復活への第一歩を記した。DeNA東克樹投手(23)がイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)の4回から2番手で登板。

約5カ月ぶりの実戦で力強く左腕を振った。先頭打者の松原の2球目でこの日最速145キロを計測すると、5回は1死からビヤヌエバをチェンジアップで空振り三振。2回無安打無失点2奪三振と完璧な内容に「まだまだ。でもビヤヌエバの時は良かった」と納得の表情で復帰初戦を終えた。

待ち焦がれた復帰戦だった。昨年11月に左肘の炎症で日米野球の代表を辞退。その後も左肘違和感でキャンプは2軍調整を続けてきた。約5カ月ぶりのマウンドに「久しぶりに投げたので緊張しました。投げ終わりですけど、(肘の)怖さもなく、変な張りも感じないので大丈夫」と表情は明るかった。

結果を示したが、焦るつもりはない。昨季11勝の新人王に早期復帰を望む声は多い。それでも「狙ったところに投げられていない。もっと投げ込まないと1軍のレベルにはない。まだ自信ができていない。今日は(10点中)3」と現在地を確かめたばかり。登板後の左肘の状態を再確認し、次回登板が決まる見込みだ。目指すのは4月中旬以降の戦線復帰。「競争に勝って、最後まで1軍にいられるように」と完璧な状態に仕上げていく。【島根純】