ヤクルトは難敵の広島大瀬良を攻略も、延長10回の末にサヨナラ負けした。

序盤からリードを奪った。初回、1番太田が外角初球を逆らわず左へ転がすと、2番青木は右翼ポール際への二塁打。1死後、4番雄平が内角直球を二塁後方へ落として先取点を挙げた。警戒していたカットボールで追い込まれる前に、いずれもファーストストライクの直球打ち。大瀬良から2安打2打点の雄平は「いつも抑えられてましたが、今日は思った通りにできた」。通算0勝10敗だった相手エースを、6回4失点でマウンドから降ろした。

だが投手陣が誤算だった。先発スアレスが上半身のアクシデントで1回で降板。ブルペン陣をつぎ込んだ結果、8回以降に7点を失った。9回は離脱中の石山に代わって守護神を務める梅野が、4点リードを追いつかれた。小川監督は「この球場だといつもミスが絡む。何とか抑えてほしかったけど…」。3失策も絡み、大逆転での2連敗に声を落とした。【鎌田良美】