「燕のゴジラ」が初球宴! 「マイナビオールスターゲーム2019」(7月12日=東京ドーム、同13日=甲子園)のファン投票の最終結果が24日、発表され、セ・リーグ三塁手部門でヤクルト村上宗隆内野手(19)が初選出された。最終中間発表でトップだった阪神大山を逆転し、球団の野手では最年少での選出となった。

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高卒2年目の若き大砲が、またも球団史を塗り替えた。17日の最終中間発表で阪神大山に約3万8000票のリードを許していた村上が、約38万票を獲得。最終的に約7万票の差をつけて、球宴切符を手にした。

村上 初めてのことなのでうれしく思います。緊張すると思いますが、誰もが味わえる経験ではないので、楽しみにしています。

選出にふさわしい成績だ。今季は23日現在、高卒2年目以内では64年高山忠克を抜き、球団単独トップとなる19号本塁打をマーク。55打点は堂々のリーグトップとなる。球宴でも豪快な1発が期待されるところで「まだ若いので元気はつらつとプレーしたい。持ち味はバッティングなので、自分のスイングができればと思います」とキッパリ。全パの指揮官を務める西武辻監督も「飛ばす力は2年目なのにすごい」と評価するパワーを、大舞台でいかんなく発揮する決意だ。

熊本出身の村上は小学時代、ヤフオクドームで行われた球宴を家族観戦したというが「小さかったので、あまり覚えていません」。対戦してみたい投手を問われても「誰が選ばれているか分からないので、分かりません」と素直に話した。

MVP獲得なら賞金300万円。賞を狙うかと聞かれると「緊張してそれどころじゃないと思います。自分のスイングができれば」と笑顔。何度も繰り返した「自分のスイング」ができたとき、スターが集まる球宴でも、ひときわ大きく輝くはずだ。【鈴木正章】