20年東京五輪で初採用されるスケートボードのパーク女子の代表候補で、小学5年生の開心那(ひらき・ここな=10、hot bowl skate park)が21日、札幌ドームでプロ野球の日本ハムが行う次世代スポーツ人材育成型クラウドファンディング「FIGHTERS CROWDFUNDING~be Ambitious」の第3弾アスリートとして記者会見に臨んだ。

東京五輪を11歳10カ月で迎える開が代表に選ばれれば、夏冬を通じて日本勢では史上最年少出場となる。5月の日本選手権で優勝し、8月には米ミネアポリスで開催される世界最高峰の大会「Xゲーム」にも出場予定。来年5月まで五輪ランキングに反映する得点が付与される世界各地の大会を転戦していく予定で、海外遠征費として120万円を目標額に設定。クラウドファンディングサイト「FAAVO北海道」を通じて、8月末まで支援を募ることになった。

日本ハムが実施する、このプロジェクトは道産子アスリートをサポートするもの。第1弾ではスキー・ジャンプ女子の渡辺陽(みなみ=21)、第2弾ではプロビリヤード選手の平口結貴(22)が同プロジェクトで目標額を達成した。

開は北海道・苫小牧市在住で、両親とともに応募した。会見では「海外で、うまい人たちともっと戦って、世界一のスケーターになりたい。出られるなら来年の東京五輪に出たいです」とアピール。好きな食べ物は「うどんです」とはにかみながら、デモンストレーションでは華麗に技を決めて盛り上げた。

会見に同席した侍ジャパン監督でもある日本ハム稲葉篤紀SCO(46)も「北海道から世界へ羽ばたくアスリートになってほしい」とエールを送った。