日本野球機構(NPB)は7月度「大樹生命月間MVP賞」受賞選手を7日に発表し、オリックス吉田正尚外野手(26)と山岡泰輔投手(23)がダブル受賞を果たした。ともに初受賞で、チームでは17年3、4月度に当時オリックスに在籍し、現在は日本ハムの金子とT-岡田がダブル受賞して以来となる。

吉田正は「初めてなので、すごくうれしいです。チームから2人出るということはいいことだと思います」。山岡は「取れるとも思ってなかったですし、本当に素直にうれしいです。7月はかなり野手の人に助けてもらって取ることが出来たと思うので、そこはすごくうれしいです」と喜んだ。

吉田正は7月に打率3割5分7厘、7本塁打、21打点と候補者の中でも頭一つ出た成績を残した。同26日ソフトバンク戦では千賀から1試合に2本塁打を放つなど、圧倒的なパワーをみせつけた。「1日1日しっかりやることは変わらず、その日のベストをしっかり尽くすことだけを考えて。結果、いい方につながっていってチームの勝利にも貢献できたかなと少しは思います」。

山岡は7月5試合に先発し、3勝1敗、防御率3・09でチームの勝利に貢献。球宴から中2日で先発した同16日楽天戦では8回4安打無失点と快投した。「僕自身もちょっとなんでかわからないくらい不思議な気持ちでいるんですけど。やっぱり球宴に出していただいて、その中で5試合投げられたのが1つ大きい要因じゃないかと思っています」。

チームは最下位に沈んでいるが、2人の活躍が浮上の鍵を握る。吉田正は「1個ずつ借金を減らしていくしかない。みんなで力を合わせてやるしかないので、ぼくもしっかりチームの勝ちに貢献出来るようにまた活躍できればいいなと思います」。山岡は「Aクラスをあきらめてないし、そこからまた日本一なれるように少しでも自分のピッチングしてチームを勝たせることが目標です」と抱負を語った。