中日のドラフト2位梅津晃大投手(22)がチームの連敗を4で止めた。

6回5安打3失点。中日球団史上32年ぶり3人目となる、87年の近藤真一(現真市=球団スカウト)以来の新人初登板初先発からの2連勝を決めた。

「首位のチームとやらせてもらえて、攻めようと思った」。最速150キロの直球に、スライダー、フォークなどの変化球も生きた。首位巨人打線を相手に、4回2死から3四死球で満塁も、大城を自慢の直球で左飛に打ち取った。「強気で行こうと思って投げた。試合の中で成長できた」と、笑顔をのぞかせた。

同学年の岡本には2回に洗礼を浴びた。ボール先行でのカウント3-1からの直球をバックスクリーン横に特大の1発を被弾。「打ち損じてもらえればと思って投げた。ああいう球をなくしたい」。無傷の2連勝にも反省が口をついた。

「2連勝した余韻は今日だけにする」。自身3連勝へ気を引き締めた。テレビ番組の料理コーナーで人気を博した俳優速水もこみち似の187センチの大型右腕は、阪神、巨人を連続でしっかり料理。次戦でも新たなレシピを披露してくれそうだ。【伊東大介】

▽中日与田監督(2連勝の新人梅津に)「攻撃的な投球だった。自分の感覚を信じて投げていた。見た雰囲気より気の強さを持っている。これからが楽しみ」