日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、右肘痛のため、手術の可能性を含めて検討していることが明らかになった。

4日、千葉・鎌ケ谷で行われた育成会議後、吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)は「来季を考えて、何が一番いいのかを検討する。すべて含めて、決定したい」と説明。7日から宮崎で始まる若手主体のフェニックス・リーグ参戦も見送ることになり、鎌ケ谷の秋季練習に参加しながら様子を見ることになった。

育成会議終了後に、清宮と直接話をした吉村GMは、現段階で患部の状態についての言及を避け「ドクターの見解やセカンドオピニオンを含めて、協議したい。プレーできないほどではないが、このまま続けていいのかどうか」と、慎重に言葉を選んだ。

前日3日にスローイング練習を回避した清宮は、この日の秋季練習に参加せず、病院で右肘の検査を受けた。昨年7月にも右肘の炎症で一時、戦線を離脱。今季終盤にも右肘の違和感で、スローイング練習を制限する場面があった。1年目の昨季は、開幕直前に限局性腹膜炎で入院。2年目の今季も、3月に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で骨片除去の手術を受け、初選出されていた侍ジャパンの強化試合出場を辞退するなど、相次ぐ故障に泣かされている。【中島宙恵】