中日のドラフト2位ルーキー梅津晃大投手(23)が12日、ナゴヤ球場で来季の契約交渉に臨み、300万円増の1500万円で更改した。

今季は右肩痛で出遅れたものの、8月12日のデビュー戦から3連勝するなど、6試合に先発し4勝をマーク。初の交渉を終えた右腕は「前半は何もできず1カ月半だけなので仕方ないと思います。来季の期待も込めて上げていただいた感じです」と話した。

東洋大時代の同期2人には刺激を受けた。ソフトバンク甲斐野、DeNA上茶谷のシーズン序盤からの活躍は「1軍で投げていたのでうらやましいなと思っていた」と率直に話す。ライバルの動向を糧にシーズン終盤だけで4勝。来季は「全力で抑えないといけないことがわかったので今年の冬は自分を追い込み、いい感覚をつかみたい」とフルシーズン乗り切るために時間を費やす覚悟だ。

アップした300万円は「使いません。貯金します」とキッパリ。新人の初登板から3戦3勝は87年の近藤真一(現真市)以来の球団記録。話題も集めたルーキーは、来季は開幕からチームの「貯金王」を目指す。(金額は推定)