三木野球の申し子になる。50メートル5秒9の俊足が武器の楽天ドラフト1位、大阪ガス・小深田大翔内野手(24)が12日、秋季倉敷キャンプを訪れた。

同2位の智弁和歌山・黒川史陽内野手(18)同6位のホンダ鈴鹿・滝中瞭太投手(24)とともに投内連係、走塁練習、ケース打撃などチームプレー中心の練習を見学。「攻守に細かいプレーを大事にされている。僕が一番タイプと合っていると思う」と三木監督の目指す野球との好相性を直感的に口にした。

さっそく金言に触れた。ランチ後の打撃練習をケージ裏で見学中、三木監督から声をかけられた。「プロで通用するには『選球眼が大事』と言っていただけました」。カウント1-2で打ちにいきながらボールを選びカウント有利に持ち込む。フルカウントから四球を選び切るなど、ケース打撃でも徹底している事案を伝えられ、イメージトレーニングへの材料を得た。

指揮官も「プロ野球選手になれたからと満足せず、チームに必要な選手になってほしい」と金の卵に期待を込める。貴重な時間を過ごしたドラ1が、心と体と「頭」を鍛えてプロの世界へ飛び込む。【桑原幹久】