元中日の名球会打者、和田一浩氏(47=日刊スポーツ評論家)が17日、沖縄・浦添市で野球教室に参加し、ドラフト1位の東邦・石川昂弥(たかや)内野手(18)の将来の30本塁打超えに太鼓判を押した。

10年に和田氏が37本塁打を放って以来、中日の日本人野手の30本塁打超えは出ていない。石川自身は「30本打てればいい打者」と一流への目安にする。和田氏は「(石川君は)資質がある。体も大きく、遠くに飛ばす能力がある。(その能力は)鍛えても鍛えられない。右打者ではいない。根本的に打球の強さを持っている。経験を積めばすごい選手になる」。ドラフト前から同じ右打ちの石川の打撃フォームに注目してきた。木製バットの対応力も「高校生が木のバットに替えるとスイングが変わるが、彼にはない」と評価する。

岐阜出身で、地元愛から西武からFA移籍した同氏。愛知出身の石川を中日が1位指名で獲得したことを「いいドラフトだった」と振り返る。「地元選手で(中日に)しっくりくる。ファンもついてくるでしょう」。通算2050安打、319本塁打の打の職人は、後継者の出現を喜んだ。【伊東大介】