「世界一」の次は「開幕スタメン」だ! ソフトバンク周東佑京内野手(23)が19日、宮崎での秋季キャンプに合流し、早くも来季の「レギュラー獲り」を誓った。

侍ジャパンで10年ぶりの世界一に上り詰めてから2日。歓喜の余韻に浸る間もなく、周東は南国の日差しを浴び汗を流した。3日間だけのキャンプ参加。それでも初日からフルメニューをこなした。代表期間中は打席に立っておらず、ケース打撃では2度のバント失敗。秋季キャンプの練習は「予想していた」と言い、「僕は練習しないといけない立場」と引き締めた。

今春の支配下選手登録から「足のスペシャリスト」として活躍。プレミア12でも4盗塁を決め「快足男」の名を世界に示した。だが、現状に満足するわけにはいかない。「このままじゃ終わりたくない。もっと試合のアタマから出たい。できれば内野で勝負したいという気持ちはあります」。来季のレギュラー奪取を次なる目標に据えた。

この日は外野の特守でノックを受けたが、首脳陣も来春の春季キャンプでは徹底的に三塁の守備練習を行う方針だ。森ヘッドコーチは「代表入りしなかったら、周東はこのキャンプ1番の強化指定選手だったからね」と説明した。

打撃、守備と課題は多い。世界戦の貴重な経験を生かし、オフも体をいじめ抜く考えだ。「12月も休む予定はないです。下半身が弱いので強化していきたい」。現在の体重は70キロ。「キャンプまでにあと5、6キロは増やしたい」とウエート増にも励むつもりだ。

「ここぞ、の男」から「いつも、の男」へ-。周東はしっかりと照準を定めた。【佐竹英治】