「覚醒バット」を継続して来季も挑む。日本ハム大田泰示外野手(29)が6日、チームメートの近藤とともに、大阪市内で開かれたミズノ社のブランドアンバサダーズミーティングに参加した。使用するバットの仕様を変えないことを明かし「目標は高く、その数字を残したら自分の自信にもなるし選手としての価値も上がる」と3割20本100打点を掲げ、さらなる高みを見据えた。

プロ11年目の今季は打率2割8分9厘、20本塁打、77打点のキャリアハイをマークした。使用バットは重さ890グラム前後で、長さ33・5インチ。巨人時代には白色のバットを使用したが「今は黒じゃないとしっくりこない」と色こそ変更したが、日本ハムに移籍してからは、形状など仕様は一切変えていない。「変える必要はない。自分がいいなと思って使っているバットだから。それが自分を落ち着かせる材料になったりもするし、信頼できる相棒でもあるから」と来季も同じアイテムの使用を貫いていく。

イベント内では母校・東海大相模の先輩で、巨人時代の同僚菅野と対談した。初対戦となった6月16日の交流戦(札幌ドーム)では適時二塁打を放ったが「その後は結局打てなかった。最低限のゲームメークができる強さ、そういう投手を打っていかないと一流の打者にはなれない。技術をしっかり上げて、来年はまた違ったところを菅野さんに感じてもらいたい」と話した。再戦で成長した姿を見せるため、レベルアップに励む。【山崎純一】