日本ハム清水優心捕手(23)が7日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷の室内練習場で“ブルペン入り”した。

投手転向か-。ノーワインドアップから投げ下ろす、本格派投手の雰囲気。「投手になりきって、やってみました。球の回転を意識して。傾斜を使ったらうまく投げられるかなとか」。本職・捕手としてのスローイング練習の一環だった。

今季は盗塁阻止率3割4分5厘で、規定試合数(捕手は全試合の半数)をクリアした中でリーグ3位。春季キャンプ前に腰の手術を受けたことで出遅れたが、「後半はスローイングがよかった」と巻き返した。この日、オーバースローで投げた理由は「僕の場合は上からたたかないと、いい回転で投げられない。それが僕の長所だと思う」から。「球の回転も状態がよかった」と納得の“投球”だった。

来季は開幕直後から強肩を発動できるように、オフの自主トレを行う。「(相手の盗塁)企画数が僕の場合は多い。来年は1発目から、いいスローイングを出せれば、相手も走りにくくなる。いい捕手は、あまり走られない」。今季は守備に就いた95試合で55度の盗塁企画。この数が減れば、自然と相手の足を封じることになる。ブルペンを使ってのスローイング練習は、投手を助けるための大切な鍛錬だった。【木下大輔】