西武の守護神増田達至投手は働き者のナマケモノだった? 9日、都内のホテルでパ・リーグ最優秀バッテリー賞を女房役の森友哉捕手と受賞した。

リリーフによる受賞は14年ぶりで、65登板で30セーブ、防御率1・81をマーク。森とのコンビでは55登板で29セーブ、防御率1・53とさらに安定感が増した右腕は、「(森)友哉はここぞというところで強気のリードをしてくれる。ミットめがけて投げるだけでした」と感謝した。

9回に絶大な存在感を発揮する一方で、普段は穏やかな増田。大阪生まれの森から見ると、その動きが少しゆっくりに感じるようで「1分で終わるような話が10分かかる。歩くのも、しゃべるのも遅い。普段はナマケモノみたいで、何考えてんやろうって思うけど、マウンドでは目の色変えて必ず抑えてくれる。そこがすごい」とマウンドでの変貌ぶりを明かし、笑いを誘った。

増田は来季フリーエージェント(FA)権取得の可能性があり、球団からは複数年契約を提示されたが、単年勝負を決断。年俸1億9000万円で契約を更改した。「しゃべるのは仕事じゃない。仕事(野球)は真剣にやらないといけないので」。来季も獅子奮迅の働きでリーグ3連覇に貢献する。【栗田成芳】