アメリカ帰りの楽天牧田和久投手が、侍へ“良薬”を授けた。

7日、沖縄・久米島キャンプを訪れた侍ジャパンの稲葉監督へ、パドレスに在籍した2年間の経験を伝えた。ブルペンの捕手側ネット裏で目を光らせる指揮官から「アメリカってどんなバッターが多い?」と問われ約10分間、身ぶり手ぶりを交えて熱弁。「見ただけの情報とプレーで得た情報は全然違う。生きた情報はなかなかない」と野球とベースボールの違いをノンフィクションで明かした。

ポイントは3点だ。

<1>高めの速球が効果的

<2>来日する助っ人の多くは内角球に詰まるが、メジャーリーガーはきれいに回って打てる

<3>ストライクゾーンが全体的に高い

自身はアンダースローだが、一般的な上手投げの投手にも共通するという。「フライボールを打とうとするので低めでもガンっと持っていく。バットの軌道が日本と違うので非常に高めが有効でした」。

13、17年のWBCで国際大会を経験。「『日本を背負っている』と公では話すけど、もうそんな感じではいられないほどの重圧。腕が振れなくて打たれるよりは、ミスを恐れずに楽しんでやってほしい」。年男のサブマリンが思いを託した。【桑原幹久】