日本ハム斎藤佑樹投手(31)が今季初の実戦で好投を披露した。9日阪神との練習試合(宜野座)に先発。沖縄で実現した藤浪との夏甲子園優勝右腕同士の投げ合いで、2回37球1安打無失点4奪三振と結果を出した。

「久しぶりに試合に入り込んで必死だった。結果的に無失点に抑えられたので良かった。とりあえずOKという感じですね」と合格点をつけた。

テーマはシンプルに「抑えること」だった。1回に近本からチェンジアップ、大山からフォークで空振り三振を奪取。2回先頭の糸原に右前打で出塁を許しても冷静さを保った。「あまり余計なことを考えずという感じ。低めに投げられた」。北條、陽川をともに119キロのスライダーで空振り三振。走者を出してからの投球を昨年まで課題としていただけに、大きな収穫となった。

再習得中のカーブもプロで初めて試投し、手応えを得た。投じた2球はボール球だったが「使えそうな予感がする。緩急とカウント球(で使う)という感じで」。藤浪との投げ合いに「とても刺激になる。今日に関しては投げ合えたことがよかった。僕自身としては結果を出していくしかない」。06年甲子園V腕が結果だけを求める。【山崎純一】

▽日本ハム木田投手コーチ(斎藤に)「去年から打者に向かっていくことをやっていて、今日も向かっていけたのが三振にもつながったと思う」