ソフトバンク石川がダル流変化球で覚悟/取材後記

  • インタビュー後、日刊スポーツ新聞評論家の浜名氏(右)と握手を交わす石川(撮影・今浪浩三)
  • 石川に球種を聞く浜名氏(撮影・今浪浩三)

ソフトバンクのキーマンへのインタビュー企画「S15(サァイコー!)な男たち」。今回は石川柊太投手(28)です。故障した昨年の悔しさをバネに完全復活を狙う右腕に、日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(50)が特別インタビュー。カブスのダルビッシュ有投手(33)直伝のカットボール習得で、目標の「先発ローテーション確保&規定投球回数突破」を誓った。

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石川は終始明るかった。昨年は1月の自主トレ右太ももの肉離れを発症し、その後はインフルエンザにかかり、右肘痛にも襲われた。右肘の靱帯(じんたい)に亀裂があったことで、4月に血小板を使って組織の修復や修正を図るPRP療法で復活を目指した。昨シーズン終盤に1軍に戻って復活登板したが、不安を抱えたまま、今季を迎えてもおかしくない。今、石川に笑顔があるのは、自主トレで大きな収穫があったからだ。

同じ育成出身で、年下の千賀とともに合同自主トレを行った。2人でメジャーで活躍するダルビッシュに直接会いにも行った。「カットボールもダルビッシュさんから教えてもらったものです。カットボールを投げる時の球をつかむ指の感覚として、ダルビッシュさんは『崖につかまる感じ』と言っていました」。右手人さし指と中指の2本で崖にぶら下がっている…。その光景は、故障から完全復活を期す右腕の覚悟にダブった。【浦田由紀夫】