ヤクルト高津臣吾監督がタフネス守護神を求める。18日、沖縄・浦添でのDeNAとの練習試合で勝利。虎の子の1点を継投で守り抜き、最後は石山、マクガフの守護神候補が締めた。

日米通算313セーブの指揮官は9回表を抑えたマクガフを出迎えることはできなかったが「(練習試合で)裏まで(回が)あると実感が湧かないね。最後も攻撃で3アウト目を取られて勝ちなのはピリッと来ない」と笑った。

シーズンに入れば、不動の守護神を出迎える。「必ず1人でシーズンを乗り切ってくれる人を指名したい」。絶対の哲学がある。「体の強さ。もちろんいい結果を出してくれる人をと思うが、抑えはどこか痛いから休ませてくれ、今週はこんなに投げたからどうとか言っていては抑えとは思っていない」と線引きする。

18年に35セーブを挙げた石山は昨季はコンディション不良に苦しみ、守護神の座を失った。「初心に戻って奪いに行く」。この日は力強い直球で3者凡退。一方で昨季は登録抹消なく途中から守護神を務めたマクガフも1四球を与えたが1回無失点。「意識はしていない。素晴らしいブルペンの一員でいられることはうれしい」と冷静だった。高津監督のような不動のクローザーが生まれれば、浮上できる。【広重竜太郎】