阪神は新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(31)ら米国出身選手に帰国希望者がいないことが4日、分かった。

新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、在日米大使館が前日3日に訪日米国人に帰国準備をウェブサイトで呼び掛けたことを受け、球団関係者は「相談があがっているという報告はない」と明かした。在日米大使館からの連絡も「ありません」と語った。

同大使館は、無期限に海外にとどまるつもりがなければ直ちに帰国の準備をすべきとしている。また、日本政府がウイルスの検査を広範に行わないと決めたことで、感染状況の把握が困難になっているとも指摘。球団にはボーア、ジェリー・サンズ外野手(32)ジョン・エドワーズ投手(32)ジョー・ガンケル投手(28)と米国出身選手が4人在籍しており、3月下旬には家族が次々と来日した。現在は神戸市内で暮らし、通訳や国際スカウトなどが生活をサポートしている。

なお、同関係者は新たな体調不良者はいないとした上で、活動停止期間について「当面の間。変わっていません」と話し、活動再開のメドは立っていない。新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性判定を受けた藤浪ら3選手も、依然として入院生活が続いている。【桝井聡】