阪神ドラフト1位の西純矢投手(18=創志学園)は「プロ初先発」へ、浮足立たずに体を作る。16日、鳴尾浜で自主練習後、広報を通じて取材に応じ「試合が始まるその時に向けて、今は自分にできることをしっかりと準備していきたい」と言葉に気合をみなぎらせた。

チームの活動休止期間中はキャッチボールもできず、壁当てやネットスローなどでコンディションをキープ。周囲の勧めもあり、読書タイムも充実させている。この日はキャッチボールやノック、ポール間走、ウエートトレなどのメニューを消化。「久しぶりにグラウンドを使ったり、トレーニングルームを使った練習ができて素直にうれしいです」と声を弾ませた。

3月13日に関西国際大とのプロアマ交流戦で実戦デビューし、1回を1安打1失点。同19日はオリックスとの2軍練習試合で1回を完全投球。同26日に登板予定だったソフトバンクとの2軍練習試合が中止となり、その直後に藤浪らが新型コロナウイルスに感染。2軍でのプロ初先発が近づいていたタイミングでの“一時停止”にも冷静そのもの。「できることは限られていますが、しっかりと課題などの練習に取り組んでいきたい」。落ち着いて記念日を待つ。【佐井陽介】