日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が、5日のDeNAとの練習試合(横浜)でまさかの失態を犯し、栗山英樹監督(59)から連日の「喝!」を食らった。6回守備から途中出場して迎えた8回。練習試合再開後初安打となる左前打で出塁も、直後に打球が左足に直撃する守備妨害でアウトになった。無安打地獄からは抜け出したが、指揮官からは、またも愛ある厳しい言葉を受け取った。

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つかの間の喜び、だった。清宮の心の高ぶりは、すぐに消えてしまった。8回2死無走者の場面。2日から再開した練習試合の4試合8打席目で初安打が飛び出した。「最近はいいスイングが出来てきているので、結果としてあのような安打が出たと思います」。だが、直後に“事件”は起きた。続く代打谷口の強烈な打球が自らの足元を襲った。避けきれず、左足に直撃。守備妨害でアウトとなった。

試合後の三塁側ベンチ前。取材応対した栗山監督は「なんだよ、あの(安打)後」とひと言。無安打が続いていた4日の「超スットコドッコイ」に続く連日のハッパを掛けた直後、そこに横尾と矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐とともに清宮がやってきた。指揮官はすかさず“事情聴取”を開始した。

栗山監督 横ちゃん、なんで(清宮は)あそこで打球に当たってんだ?

横尾 今聞いたら、追い越せると思ったらしいです。

栗山監督 (清宮に)どうなんだよ?

清宮 ボールが思ったよりも(速かった)。もうちょっと(自分の)足が速いと。すみません。もう次は当たりません。

栗山監督 たぶん、矢野コーチが、すっごく怒ったと思うよ。

矢野コーチ 気持ちよく塁に出て、自分では『越せる』って思ったら、当たってたんです。

心から反省する様子と一連のやりとりに、指揮官も「俺が笑っている場合じゃないんだけど」とこらえ切れず。次こそはスカッとした1発に期待したい。