広島2年目の島内颯太郎投手(23)が6日、今季初めて1軍に合流した。同日出場選手登録を抹消された中村恭平投手(31)に代わって、7日にも1軍登録される見込み。新人の昨季は中継ぎとして25試合に登板。今季は2軍公式戦3試合で、それぞれ1イニング無失点に抑え、1軍行きを勝ち取った。この日マツダスタジアムの室内練習場で調整した右腕は「自分の持っているものをしっかり出したい。このチャンスをしっかりつかみたい」と意気込んだ。

島内は今年3月に広島が育成強化を目的として新設した「2・5軍」に6月中旬まで所属していた。同軍で投球の軌道や回転数が計測できるラプソードなどをフル活用し、データを基に投球フォームや変化球の改革に取り組んだ。「状態の悪い時でもカットボールでカウントが取れるようになった。数値化することで、リリースの高さや球の回転数の違いを目で見ることができた」と新部門での鍛錬に手応えを口にした。「2・5軍でいろいろと支えてくれたコーチ、スタッフ、トレーナーにしっかり感謝したい。チャレンジャーという気持ちでやっていきたい」。自己最速157キロへと進化を遂げた右腕が、1軍の舞台で躍動を狙う。【古財稜明】