キャプテンのアーチが、東京ドームのボルテージを最高潮に引き上げた。1点先制された直後の1回1死、巨人坂本勇人内野手が148キロの直球を右中間スタンドにたたき込んだ。着弾まで4・98秒。

ファンから大きな拍手を浴びながらダイヤモンドを1周し「先制点を取られた後にすぐに追い付けたのはよかったです」と喜んだ。

7月に入り、26打席連続無安打を経験するなど本来の調子ではなかったが、26日ヤクルト戦に続く2試合連続の5号ソロ。原監督は「凡打の内容も非常に良くなってきてますね。だいぶ自分のポイントで打てる、振れるようになってきた」と復調の兆しを感じ取った。坂本は初めての有観客試合となった10日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)ではファンの存在に感謝して涙を流したという。試合の流れを一気に引き寄せる同点ソロで、2000安打まで91本とした。